2013/07/18

連接詞:複句形態

一、子母複句

1、名詞句
a、主語となるもの:[主語+述語]+述部(例:伊会成功是当然え。)
b、外動詞の賓語となるもの:主部+述部+[主語+述語](例:学生不知先生転去。
c、補足語となるもの:主部+述部+[主語+述語](例:日本貨え特色就是価銭真便宜。)

2、形容句
実態詞の前に置かれるもの
a、主語を修飾:[主語+述語]+え+主部+述部(例:身体勇健え青年都出征去ら。)
b、賓語を修飾:主部+述部+[主語+述語]+え+賓語(例:大家賛成我出張罷工え意見。)
c、補足語を修飾:主部+述部+[主語+述語]+え+補足語(例:鼓浪嶼是風景真好え所在。)

実態詞の後に置かれるもの(え=関係代名詞による同位語?「,which/,who」?)
a、主語の後から修飾:主部+[主語+述語]+述部(例:青年,天分較高え都去欧州留学。)
b、賓語・補足語の後から修飾:(例:冊店到二本史記,印刷暫然好。/我税一間厝,間隔真闊え。)

3、副詞句(「若像」を省略?)
a、前附して限定するもの:主部+[主語+述語]+述部(例:十二路菜,若像風著掃地,随時食了了。)

b、後附して限定するもの:主部+述部+到+[主語+述語](例:選手走到尾仔直去)


二、等立複句

1、平列句
a、等価的語句を並べる:
 ⅰ、及、参,以及
 *「及」と介詞の「合」とは語源的関係があって発音が同じく位置も似ていて紛らわしいが、用法上では大きな区別がある。すなわち連接詞によって連結されるものは同格の複成分があり、介詞の導くものは副詞格である。
 ⅱ、猶、猶亦,並且、而且,亦=也,又,復
b、分割的に事実又は理由を説明:
一来~二来~,一項是~一項是~,一半是~一半是~,一旁~一旁~
c、後分句が前分句より更に一歩を進めたことを示す:
 ⅰ、固然(/総是)~猶更較~,既(カア)(/既然)~又(/也/並且)~,不旦~而且(/也)「就是」…也~(例:不旦政治命令[…]、就是一個警士
      也是神聖え。)
 ⅱ、尚且(/都猶)~何況(/無講)~(ですら/でさえ~況んや/まして~),都~況兼~(でさえ~のに、おまけに/しかも~),「都」~総無~(すでに~のに、そのうえ~)

2、選択句
a、並べたものの中、どちらとも断定できないもの:
    是~抑[是]~?,看是(/抑是)~抑是~,或者(hek-cha)~或者~

b、相容れざる句を並べて、どちらかに違いないという意味を表わす:
 ⅰ、不是~就是~,不(/既不)~就(/則(to)/即)~
 ⅱ、無、無則,若無、欲無

3、承接句
a、時間的順序、または行為の事実的帰結が互いに承継ぐことを示す:
 ⅰ、就、則、便,在茲、在彼(頭个起來運動,與掠去;在彼第二个,第三个一直出來;到尾仔政府擋沒住,便倒啦。)
 ⅱ、纔,而後、了後、然後,那末(ia-boe)、末
b、前分句を承けて其他へ類及又は言及するもの:至於,若講,此外、猶像
c、前分句に対し、解明・推断を加えるもの:
 ⅰ、仔細講起來,換一句話來講,簡單一句話,安怎講呢?,總講、總而言之,譬如、譬論講、可比(講)、像(講)
 ⅱ、可見

4、転折句
a、前分句に対し、それと相反する意味を示すもの:
    總是、但是、不拘(m-ku),卻、卻是,僅單,獨獨、但有(ただひとり),不過
b、前句を打消し、意外である心持を示す:
 ⅰ、無料、無瓣胚(pan-phoe)(計らずも),那知、那會知、也有瓣胚、那有想講、誰有料講(なんぞ知らん)
 ⅱ、顛倒、起倒,無奈


三、主従複句

1、時間句
a、同時を示すもの:適、當、適當(ちょうど~にあたり),到、等到(~になって、~に及んで),一會到((一たび)~になると),一直到(ずっと~になって)
*「就」、「即」、「自然」などと呼応する
b、前時を示すもの:~以前(~する前),在~以前(~する以前において)
*「已經」、「早々就」、「猶是」などと呼応する
c、後時を示すもの:從、自~(~してより),~以後、了後(~して以後), 無若久~(程なく)
*「就」、「即」、「自然」などと呼応する

2、原因句
a、原因:因為(~のため・に因り),原來(もともと~),因為安怎呢?、安怎講呢?(何故かと云うと),為着~起見(~のため)(これは専ら動機即ち目的を表わす)
b、結果:所以、所以纔(だから、それで~、故に~),因為焉爾、為此緣故(よって、これがために~),致使、以致、致到

3、仮設句
a、現在又は未来に対する仮定、疑惑や不確実性を表わす:若、若是(もし~なら),設使(もし~とすれば),萬一(万一~ならば)
b、願望とか空想など現実と相反する事柄を仮定するもの:欲、欲是(もし~ならば),換做(~とすれば)

4、条件句
a、積極的条件を示す:只要、僅但是(たヾ~でさえあれば),但須(na-sai)(単に~もあれば・すれば),到~為限(~を限り、~である限り),既一會(ka-chit-e)、一經((一度)~すると)
b、消極的条件を示す:除起、除非、除非是(~でない限り),除、除了~以外(~の外は、~を除く外は)
c、条件の無効を示す:無論、不論(~に論なく、~に拘らず),不管(~に関わりなく、構わず),據、據在(~に任せる),任、任憑(~に任せる)
*「出在」などの語は一種の譲歩でもあるから次項の譲歩句に通用する

5、譲歩句
a、事実上の認容に重きを置くもの:雖然、雖然講、雖是(~とはいえ、しかし),固然(むろん~ではあるが)
b、准講、准是(たとえ~でも),就是、即使(よし~でも)
*「准講」、「准是」などの「准」は「仮りに~としても」の意味である。
  また「即使」は文語。
*譲歩を示すにも全然連接詞を用いずに、ただ従句において名詞・動詞又は形容詞を重ね、その間に「是」、「却是」を插んで表わす言い方がある。(例:物件,好却是好,價數較貴淡薄仔。)

*動詞を重ねる場合は叙述の実際上、助動詞を伴うのが普通で、もし本動詞だけを重ねると意味が違って来ることがある。(例:英文,我曾學是曾學,總是沒記去咧。vs 不去則不去,

有甚麼相干!)即ち「~したことはしたが」ということから転じて、「~したって」と反語の強い語気を帯びるようになる。

6、比較句
a、主句と類似することを示す:像、真像(~のようだ),恰若、好比(恰も~のようだ),無異樣(ko-iuN)(~と変わりがない),沒輸(~に劣らない),相當於(~に相当する)
b、主句の相違することを示す:
 ⅰ、較贏、較過(~よりまさる),較好、好過、較好過…(~よりいい)
 ⅱ、不及(~は及ばない),不値(~に値しない),不比、没並得(~と比べられない)
c、比較する両者に対する審判を表わす:欲、並~不如、寧可~(~よりは・寧ろ~がましだ・~した方がいい)、與其~不如(同上文語)


from "A Grammer of the Ho-lo Dialect of the Chinese Language," Li Hsien-chang

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